甘口ドイツワインの2003年エルデナー・トレプヒェン・アウスレーゼ・モイレンホフのご紹介


葡萄の平均樹齢は20年、土壌は風化した粘板岩で、一部に赤色粘板岩が混ざり、畑は南向きの急斜面に広がっています。2003年の収穫は10月の末に行い、発酵は天然酵母を使いステンレスタンクの中で温度コントロールしながら約3ヶ月行います。成熟したアロマの中には熟したリンゴやハチミツ、様々なスパイスの要素が混ざりあい、口に含むとドライフルーツ、リンゴや洋梨のフレイバーが広がります。熟成しているが、まだまだフレッシュな果実味を保っています。

ミューレンホフのワイン造りのテーマは、「甘くてもハーモニーが大事。ファインでフルーティなワイン造り」です。他の生産者がうらやむような超一流畑のみを所有しており、もっと有名になってもいいと、いつも思います。反面、有名になればほとんどの場合価格が上がりますので、そうなって欲しくないような…そんなことを考えさせられてしまうような生産者です。ユステンは、ワイン造りに一生懸命な半面、自分のことを伝えるのが苦手そうな寡黙な人です。「ワインが語ってくれるよ。」、そんな言葉が似合いそうです。